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2017年06月21日

ハンス軍曹の戦闘記録

こんばんは!
NSドイツ軍サバイバルゲームチーム『黒騎士中隊』所属、ウサギの黒紫貴です/(・x・)\

先日戦死したハンス軍曹が恐らく記録したと思われる手記を中隊長から頂きましたのでここに転記致します。

※BCoさんのブログに当日の様子が詳しく書かれています。
http://kfir.militaryblog.jp/e857530.html

活動記録
第2分隊 分隊長 ハンス軍曹
1944年7月10日(月)





天候は快晴。
イタリア、カステリーヌ近郊。州道沿いの西側の丘。
我がドイツ軍は北へ後退中。





0900時
小隊長より部隊の現在の状況の報告あり。
前哨を突破され、じきに米軍が今いる丘に攻めてくるとのこと。師団の後退を助ける為にも、敵部隊の進行に対してここで足止めをする必要があるようだ。
明日の1200時まで防御する。



0930時
我々の分隊はこの緊要地の南西のエリアを守備することとなった。
このエリアは崖と尾根が連なり、適度に木々も繁っている為、守りには向いている地形であった。小隊長より敵の進行ルートを確認し、分隊員と共に壕と障害(有刺鉄線)の位置を選定する。




恐らく敵は尾根沿いの斜面を登る可能性が高い為、尾根を重点的に火網に沿った障害の設置を行う。また壕の位置を特定させない事と、進入した敵を惑わせることを狙い、障害を複雑に分岐させ幾重にも設置する。



1040時
設置する塹壕および障害の位置を小隊長に報告し、承認を得ると作業に移った。
壕の場所は3箇所とする。尾根の上にMG壕1つ。尾根中腹が見渡せる小銃壕1つ。敵が迂回時に登るであろう急斜面の上に小銃壕1つ。各々の火網に沿って障害を設置する。


途中食事を挟み、各壕さらに穴を堀り続ける。分隊員のパイパー二等兵と共に障害を設置する。敵の進行をできるだけ遅らせるため複雑に分岐させていく。





パイパーの発想はユニークで、敵を惑わす仕掛けを進んで提案してくれた。我々はこの障害の迷路を「パイパーラビリンス」と命名する。
手帳に地図と障害の位置を記し、全員で確認を行う。




1600時
予定通り陣地が概成した時だった。突如敵の砲弾が降ってくる。しばらくすると砲撃が止んだ。塹壕から顔を出すとパイパーが倒れているのが目に入る。

直ぐに被害状況を確認、パイパーの手当を指示し、中隊本部へ状況報告を行う。パイパーは後送するよう指示があったため、マックス上等兵に後送を依頼し速やかに後送した。

パイパーは無事だろうか(悪運が強いので恐らく無事だろう)。
後送したマックスは何故か戻って来なかった。

この砲撃で分隊員は4名となってしまったが、どうやら今のところ補充の目処は無いらしい。

日が暮れるまで各壕を更に堀り続ける。
【※マックス、パイパーは現実世界での都合のため離脱した】




2000時
2時間交代で歩哨を行う。
1時間毎に中隊本部へ野線電話にて定時連絡を行う。何か異常を発見した際は随時報告する。
定期的に遠くで落ち葉を踏む足音が聞こえたため、報告を行う。


2100時
中隊本部にて小隊長より命令を受領。0000時より斥候を行い、敵部隊の拠点を発見し、0200時に報告せよとのこと。本部の地図を確認し、おおよその位置を想定しておく。

2300時
手元の時計の針も見えない暗さの中、恐らく鹿と思わる無数の足音が歩哨に出ているコワルスキー二等兵の周りを囲む。
「分隊長!何かいます!」と叫びながらコワルスキーが私の壕まで走ってきた。
「バカ野郎!敵は目の前にいるんだぞ!」と直ちにコワルスキーを歩哨に戻し、中隊本部へ敵に場所を気付かれた可能性があることを報告する。あの足音が全て鹿であることを願う。



0000時
定刻通り斥候に向かう。ルドルフ上等兵と2名で実施する。我々の分隊は道路沿いに進むルートだ。
開けた場所では月明かりが眩しいが、1歩森に入ると1m先も見えない暗さが広がっている。

指定の道沿い3m右側をルドルフを追従させながら前進していく。
(歩哨時に感じた事だが暗闇の中では「音」が何よりの頼りとなる。敵に複数人であることを悟られないために行動時は同時に音を出すことを出来るだけ避けたいと思う)

0020時
敵のいるであろう方向に眩い緑色の灯りを視認。情報にはない敵の新型ライトかと思ったが、移動速度や高度から蛍であることがわかった(とても風流である)。そのまま前進を続ける。

0030時頃
「Password!」
突如目の前の切り株が喋った。そこに敵の歩哨が居たことに全く気が付かなかったのだ。

二度目の「Password!」。
無闇に発砲してこないところを見ると訓練された兵士であることが窺い知れた。

後方のルドルフは硬直していたため、残された手は一か八かの逃走しかなかった。
全力で60m程後退した。
後退の際、敵歩哨の左後方5m辺りから「Alarm!」の声と複数の足音が聞こえた。

なんとか無傷で後退することに成功し、敵の警戒が解けるまでその場で待機する。

0050時
再度斥候に向かう。敵二名の位置から想定される敵拠点を推測し、その確証を得ることを目的にする。今度は道の左側を進み可能な限り敵に接近するよう試みる。
ルドルフを後方に残し「もしも」の時は得た情報を一人で持ち帰らせることにした。

風に揺れる木々の音と共に、ゆっくりと前進した。
想定される敵陣地15m前まで接近し耳を凝らした。
すぐ近くで敵の微かな呼吸が聞こえる・・・。

じっと息を殺して様子を伺い続ける。

しばらくして、15m程先から二名の足音がさっきの歩哨ともう一名の敵の位置まで移動する。
これで確証を得た私は自分の足音を敵に悟らせないよう、敵の足音に乗じてルドルフと共に味方のいる陣地まで後退した。

0200時
中隊本部にて小隊長へ斥候で得た情報を報告する。
「良くやった」とお褒めの言葉と温かなコーヒーを賜った(これが分隊長の特権である)。

0315時頃
歩哨中、尾根上MGの射線2m先に人影が入り込んだ。2度の合言葉の返答もなく動き続けた為、アラートを発動する。
20分間、暗闇の中のにらみ合いが続いた。

結果、
歩哨の交代時に自分の壕に戻れず道に迷ったヤース伍長勤務上等であることが判明した。
こちらの合言葉の声が聞こえず、その後のアラートでヤースは敵が攻めてきたと思い、伏せたことで更なる誤解が生じていた。
恐怖心から味方への誤射が発生する状況を身をもって実感した事件だった。

0415時
薄明かりがさして来た辺りで、遠くで足音が聞こえた。目を凝らしている最中、突如敵の砲弾が降り注いだ。即座に壕に飛び込みヘルメットを被った。
今から敵の攻撃が始まるのだ。

0420時
遠くに敵の部隊が見える。
が、以前として砲撃は続いている。

0425時
敵部隊が我が陣地に進入した。が、ここで見事に「パイパーラビリンス」に列をなして「入場」していくのが見えた(パイパーに見せたかった!)。障害に苦戦している隙を突いてルドルフにMGで牽制させる。中央のコワルスキーも敵の前進を食い止めているようだ。

なんとか敵の進行を遅らせることは出来たが、砲撃が激しくそれ以上の応戦は出来なかった。

0430時
敵の砲撃が後方にずれた。
つまり、敵が突撃する。

隣にいたルドルフに降服するよう伝えたかったが、既に遅かったようだ。

障害を突破した敵が号令と共に一斉に突撃を始める。

敵の進行を食い止めようとルドルフがMGで制圧を試みる。
しかし、もう敵の歩みを止めることは出来なかった。

敵が目の前に迫った時、体に衝撃を受けて私は倒れてしまった。

扇状に拡がった敵はあっという間に我々の陣地を駆逐していく。


私はゆっくり空を仰いだ。



0435時

爽やかな風が木々や葉を優しく揺らす。


今日も快晴。
心地のよい朝である。



…以上でハンス軍曹の手記は途絶えております。

現時点で判明したこの戦闘における第2分隊の状況は以下の通りです。

戦死
ハンス軍曹
ルドルフ上等兵
コワルスキー二等兵

負傷して後送
マックス上等兵(パイパー後送後、敵の砲弾を受けて負傷した)
パイパー二等兵

ヤース伍長勤務上等兵は敵に発見されず残存兵として生き残り、後続の敵部隊に捕らえられる。


今回はハンス軍曹の手記を掲載しました。
日にちが経過してからの方がよりフィードバックしやすいのではないかと思います。
改めまして関係者の皆様に敬意と感謝をこめて、厚く御礼を申し上げます。

それでは今日はこのへんで。
Auf Wiedersehen!



  

Posted by ウサギの黒紫貴 at 20:36Comments(1)VS連合軍リエナクトメント